森井のコラム

2009年1月1日

新年を迎え

好景気から一転、100年に一度と言われる不況へ転落し、その本質が顕著に表れた昨年を振り返りました。
オリンピックイヤーを迎え活況に沸いた中国も急速に株価が下落、アジアのけん引役と讃えられたのも束の間でした。
アジアを中心とした資源の消費急増が唱えられ、石油をはじめとしたこれら資源の枯渇情報は投機マネーの台頭によって本来の需給バランスとは大きく異なった誘導された数字として独り歩きをしました。
これらは、投機マネーの源泉となった過剰な信用創造によるものですが、この背景にはウォール街における金融工学を駆使した実質的に裏付けのない投資商品の無秩序な販売が挙げられます。
これらの信用創造のうち、本質的に無価値なものは実体経済が償却と言う形で吸収することになり、当然これにはそれなりの時間が必要です。

アメリカのドルの独り勝ちを目指した経済政策は終焉を迎え、時間をかけながら複数の基軸通貨が育ち、より安全な通貨経済が成長することでしょう。
今後、世界はまたバブルを生み出すこともあるでしょうが、中期的には堅実な(良識ある)経済へ回帰することとなり安定収益を生み出しうる不動産は着実に見直される事となるでしょう。
世界中ではようやく砂上の楼閣ではない堅牢な基盤整備が進み始めたように感じますが、日本のバブル崩壊で味わったような痛みを世界中で味わうことになります。
しかし、これにより新たな成長軌道が形成されることになり、投資資金の適正配分が進むことで発展途上国の成長インフラともなるでしょう。

これから我々が先のバブル崩壊期の経験により得た知恵も使いながら、素早い英断を下さなければいけません。
アメリカでは、新たな大統領を迎え、大量の懸案処理に時間は掛かるでしょうが、優れた経済対策チームが編成されたことで政策の実行スピードは上がり、本格的な問題解決が進んでいくことが期待出来ます。
一方、日本においても今のこの状況を打開する時代の寵児とも云える優れたリーダーが欲しいものです。
話題となったNHKの大河ドラマ「篤姫」のように我々も時代の変化を支える後世に誇れる仕事をして行きたいものです。