森井のコラム

2017年8月2日

いつの間にか茹でガエル

最近、色々読んでいるとふと茹でガエルを思い出しました。
リーマンショックで大騒ぎ、政権交代で大混乱、ITバブルや中国バブル、更にPIGS問題からギリシャ危機、BREXITが終わればトランプ騒ぎ。
本当にスキャンダル?には事欠きません。
と思えば、あっという間にロシアがクリミア占領、現代社会では起きそうもないことが普通に起きています。
加えて北朝鮮のICBM問題となると近代であれば湾岸戦争のように戦争やむなしという機運になっていたように思います。
私見ですが、アメリカ国内のシェールガス採掘拡大により、それまで中東がアメリカの生命線であった構図が変わったことが大きいのではないでしょうか。
欠かせないエネルギー問題は物理的な確保を優先しますが、鉱工業はいざ知らず金融の世界ではネットワークだけでビジネスができるため、これまでほど物理的な土地の制圧にエネルギーを割かなくなってきたのかもしれません。
また核戦争の現実論は自己破たんに繋がる事も分かっているため敢えて脅してみるも、実行に移せない前提で身構えるだけの状況が続いています。
ずーっとこの状況を見続けてきたマーケットは、急に有事となることはなかろうと高をくくっている証拠に株価の上昇は止まりません。
さて如何なることやら。
・日本の未来・
一方、自分の国のことを考えてみても色々あります。
先日読んだ本に「未来の年表」河合雅司氏著が有ります。
公のデータが明らかにする日本の将来像にショックを受けました。
なんとなくは判っていたつもりでしたがここまで凄いのかと。
その目で国内を見た時また違う世界が見えてきます。最近少子高齢化の話がよく出ますが、さてその影響とはいかなるものでしょうか。
当然未来のことではあるので断言はできませんが、人口統計からその推計値は非常に正確なものとされております。その代表例として、2040年には年間死亡者数は今の約1.3倍となり、人口は1億1000万人程度(約13%減少)となり、今でも不足気味な火葬場が不足し、地方自治体の半数が消滅するとのこと。
今から20年ちょっとで、と想像してみてください。
これに反し、世界人口はまだまだ増加を続けていることから、労働力を補うためのみならず多様な理由で外国人の日本での居住者が増えて行くのではないでしょうか。
人口政策を見直すことも急務ですが、本当に実態状況をしっかりと認識し将来設計することが先決です。
・少子化・
高学歴化で女性の就業がなされ労働力は一見増したものの、出産の高齢化と保育環境の未整備も相まり多産化はかなり難しく、日本人として人口増加へ転じることは不可能ともいえます。
本格的覚悟のもとワークシェアや資源の再利用など様々な施策を決断実施していくことが急務と考えます。
・不動産の将来・
不動産に目を向けてみましょう。人口減少にとどまらず今までにない地方の過疎化に伴う人口移動により、環境立地やその利用形態は凄い勢いでこれから変化していきます。
地域環境変化もしかり、それぞれの地域での個別環境や維持管理についてもしかりです。都市への人口集中と地方の過疎化と高齢化によって、農地の生産を維持すべく様々な施策が打たれていますが、どうなる事か心配です。
所有者不明土地は日本全国では、2割以上の面積に達しており、九州の面積を上回っているとのことです。
ここに外国人に限らず第三者が不法占拠し続けると故意であったとしても、20年で民法上時効が成立してしまうことになりかねません。
今のところ管理責任などの問題から国や地方公共団体が保有するようなアクションを取るのは難しいことは判りますが法制化した措置が求められるでしょう。
将来に如何に対応するか。また如何にその状況をよりよく活用するかをその地域をその現状でなく未来を見つめて考えていかなければいけません。
・茹でガエルになる前に・
このままではもう暫らくで、みんな茹であがってしまいます。